
- 勤続期間を手計算すると毎回ミスが出る
- 社員が多くて勤続年数の一覧管理が大変
入社日と退職日を入れるだけで勤続期間がわかります

手計算が招くミスはなぜ起こる?
退職所得の受給に関する申告書では、勤続期間を「○年」と整数で記入します。
電卓やカレンダーで数える場合、うるう年や月末日を見落として誤差が生じやすく、書き直しになることも少なくありません。
さらに、勤続年数に1年未満の端数がある場合は切り上げて1年とするルールがあるため、わずか1日の違いでも計算結果が変わります。
(参考:国税庁『退職所得の源泉徴収税額の求め方』)https://www.nta.go.jp/publication/pamph/gensen/zeigakuhyo2018/data/23-24.pdf
端数切り上げのルールを確認
所得税法施行令では端数切り上げが定められており、たとえば勤続29年6か月は30年として計算します。
控除額早見表や速算表を使用する際も、この切り上げ後の年数を用いることが正しい方法です。
(参考:国税庁『退職金と税』)https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/02_3.htm
入力はたった 2 セル
Excel テンプレート 「勤続年数管理表_自動計算シート」 に 入社日 と 退職日 を入力するだけで、正確な勤続期間が瞬時に表示されます。
DATEDIF 関数で安心
テンプレートには DATEDIF
関数を中心とした計算式が組み込まれており、年・月・日を自動で抽出します。
実際に使ってみましょう
入力項目 | 日付 |
---|---|
入社日 | 2010/04/01 |
退職日 | 2025/05/31 |
上記 2 つを入力すると、セルには 「15 年1ヶ月」 と表示されます。手計算は不要です。

テンプレート活用で得られる効果
テンプレートを使えば、誰でもミスなく勤続期間を計算でき、申告書の作成がスムーズになります。
複数社員をまとめて管理できます

管理が煩雑になる原因は?
社員数が増えると、個別ファイルで勤続期間を管理するのは手間がかかります。
更新漏れやデータ不一致が発生しやすく、作業負担も増大します。
一覧シートで一元管理
テンプレートの「勤続年数管理表」を使えば、全社員の入社日・退職日・勤続期間を一画面で一元管理できます。
自動拡張&視覚化で安心
- テーブル形式なので、並べ替え・フィルターがワンクリックで完了します。
- 関数は行コピーで自動拡張されるため、人数が増えても追加設定は不要です。
- 条件付き書式により「勤続20年以上」「退職予定者」などを自動で色分けできます。
フィルターと条件付き書式は、必要に応じて別途設定してください。
フィルターと並び替えを活用
勤続年数管理表に退職日を入力したら、フィルター機能を使って 退職日順 に並べ替え、対象者だけを抽出できます。
抽出した一覧をコピーすれば、退職金シミュレーション資料もすぐに作成可能です。
作業時間を大幅削減
一覧管理に切り替えることで更新漏れを防ぎ、労務担当者の作業時間を大幅に削減できます。
テンプレートの導入により、勤続期間の管理が効率的かつ正確になります。
まとめ|テンプレートで勤続期間計算を「速く・正確」に

- 計算ミスをゼロ
- 複数社員を一元管理
これらの悩みを、Excel テンプレート「勤続年数管理表_自動計算シート」が一度に解決します。
退職所得の受給に関する申告書を作成する際は、ぜひご活用ください。
▶︎ テンプレート「勤続年数管理表_自動計算シート」の詳細・ダウンロードはこちら
参考資料
- 退職所得の受給に関する申告書(国税庁) https://www.nta.go.jp/law/tsutatsu/kobetsu/hojin/010705/pdf/0022001-107.pdf
- 退職金にかかる税金(暮らしの税情報) https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/02_3.htm