Excelでフリガナを表示する方法|PHONETIC関数・漢字のまま返るときの対処

Excelで名前の隣にフリガナの列を作るには、PHONETIC関数を使います。ただし、この関数は漢字から正しい読みを推測するものではなく、元のセルに記録されているふりがな情報を取り出す機能です。

他のソフトから貼り付けた名簿や、CSVから取り込んだデータでは、ふりがな情報がなく、漢字のまま返ることがあります。人名は複数の読み方があるため、結果をご本人や元の名簿と照合して使ってください。

以下はWindows版の日本語Excelでの操作例です。掲載画面は2024年の例で、バージョンや言語設定によってメニューの配置・利用できる機能が異なる場合があります。作業前に、元のブックのコピーを保存しましょう。

PHONETIC関数で別のセルにフリガナを表示する

例として、B列が名前、C列がフリガナ、3行目からデータという表を使います。名前のセルを上書きせず、フリガナを表示する別のセルに式を入れます。

  1. B3に名前を入力します。練習なら「やまだたろう」と入力して「山田太郎」に変換する例を使えます。
  2. C3をクリックし、次の式を半角で入力してEnterキーを押します。
=PHONETIC(B3)

以下の画像は「関数の挿入(fx)」からPHONETICを選ぶ場合の例です。上の式をセルへ直接入力する方法でも使えます。

B3に「ヤマダタロウ」という読みが記録され、全角カタカナの設定になっていれば、その読みが表示されます。常にひらがなになるわけではありません。入力時の読みや、元のセルのふりがなの設定を確認してください。

下の行にも式をコピーすると、C4ではB4、C5ではB5を参照します。例えばC3:C7を選んでCtrl+Dを押すと、先頭のC3の式を下のセルへコピーできます。コピー先に必要なデータがないことを確かめてから行います。

PHONETIC(B3:B7)のように範囲を指定しても、全員の読みが一覧で出るわけではなく、その範囲の左上のセルの情報が返ります。名簿では1行ずつ参照する式を下へコピーします。

姓と名の間のスペースも、元データとふりがな情報の状態を確認します。次の画像は、元の名前にスペースを入れた例です。

セル上のルビ表示と、別列への抽出の違い

やりたいこと使う機能
漢字の上に小さく読みを付ける「ふりがなの表示」でルビを表示
フリガナを別の列に並べる別のセルにPHONETIC関数を入力
誤った読みを修正する元の名前のセルで「ふりがなの編集」

別列への抽出と、漢字の上のルビ表示は別の操作です。PHONETIC関数で読みを取り出すために、ルビを常に表示しておく必要はありません。

漢字のまま返る・読みが違うときに修正する

修正するのは、関数を入れたC3ではなく、名前が入っているB3です。C3の数式を直接読みで上書きすると、そのセルは元データと連動しなくなります。

  1. B3など、元の名前のセルを選択します。
  2. 「ホーム」タブの「フォント」グループで、「ふりがなの表示/非表示」ボタン横の「▼」を開き、「ふりがなの編集」を選びます。
  3. セル上に表示される読みを確認し、必要な箇所を正しい読みに書き換えてEnterキーで確定します。
  4. 隣のPHONETIC関数の結果を確認します。

ふりがな情報がない場合は、元のセルで読みを設定するか、別のフリガナ列へ確認済みの読みを直接入力して管理する方法もあります。取込データ全件の読みを、PHONETIC関数だけで正確に復元することはできません。

名前を漢字1文字ずつ別の読みで入力した場合などは、その入力時の読みが残ることがあります。見た目の漢字が合っていても、読みが正しいとは限らないので確認してください。

ひらがな・全角カタカナの表示を切り替える

元のセルが持つふりがなの種類を変更すると、PHONETIC関数で取り出す読みの表示にも反映されます。

  1. B3:B7など、元の名前が入ったセルを選びます。
  2. 「ホーム」→「フォント」のふりがなメニューで「ふりがなの設定」を開きます。
  3. 「ふりがな」タブの「種類」で「ひらがな」「全角カタカナ」「半角カタカナ」から目的のものを選び、「OK」を押します。
  4. PHONETIC関数の結果と、読み・スペースの表記を確認します。

これはふりがな情報の表示形式を変える設定です。セルに直接入力した文章全体のひらがなを、カタカナへ一括変換する操作ではありません。提出先などの指定に合わせて表記をそろえましょう。

数式や表示がおかしいときの確認表

表示・症状確認すること
漢字の名前がそのまま返る元のセルにふりがな情報があるかを確認し、読みを編集します。
読みが違う元の名前のセルの読みを修正します。ご本人や元の資料と照合します。
ひらがなで表示される元のセルの「ふりがなの設定」で、種類を確認します。
数式が文字のまま表示されるセルが文字列形式になっていないかを確認します。標準形式に変更した場合は、式を入力し直して確定します。
下の行で別の名前を参照しているC4ならB4など、各行の参照先が合っているかを確認します。

空欄の行では空欄を返したい場合は、次のようにIF関数と組み合わせられます。これは、名前が空欄かどうかの判定で、読みの正しさを判定する式ではありません。

=IF(B3="","",PHONETIC(B3))

名簿作成とExcelの基本操作を学ぶ

名簿の列の作り方や並べ替えは、Excelを使った名簿の作り方でも紹介しています。練習には架空の名前を使い、実際の名簿を公開の投稿へ載せないようにしましょう。

関数の入力や参照先の確認を学びたい方は、銀座通りパソコン教室の初心者向けExcel講座をご覧ください。学びたい内容は初回30分の無料相談・体験でご相談いただけます。

操作の参考:Microsoft公式のPHONETIC関数、日本語の文字列にふりがなを使用する、NEC LAVIE「Excel 2019でふりがなを編集する方法」。